パパがバイクに乗るときにいつも履いているエンジニアブーツをご紹介。
エンジニアブーツとは
ワークブーツの一種で耐油性ソールや足を引っ掛けないように靴紐を無くしベルト締になっていて、全体的に革厚でつま先の保護に鉄カップまで内蔵されている超頑丈な作業安全靴である。一見すると無骨な長靴のようなスタイルだが見た目のハードさからアメカジ系のファッションとしてよく用いられ、安全性も高そうだからアメリカンバイクを中心にライディングブーツとして履くバイカーは多い。
バイカーとエンジニアブーツ
安全性や防寒を考えた場合、バイクに乗るときは足首を保護するためのブーツはマストアイテムであることは説明する必要はないだろう。また、ズボンの裾をステップに引っ掛けてしまうのを防ぐためにもブーツを履けと教習所で習ったような気がする。
どんなブーツでも構わないのかというと、バイクの操作性まで考えた場合はもちろんオートバイ用のライディングブーツの方がだんぜん優れている。エンジニアブーツはつま先が厚く、買ってすぐだと足首部が硬くて動かし難く、頻繁でシビアにシフト操作を要求される前傾姿勢のスポーツバイクなら決して履いてはいけないブーツであろう。アメリカンは前傾せずシフト操作も頻繁でないからようやっと履けるのである。
バイク操作に対してそんな使いづらいエンジニアブーツを履く理由はなんといってもそのハードなスタイリングがかっこいいと思い込んでいるからである。ハーレーを筆頭にアメリカンバイクに乗るからには少なからずアウトローなコスプレをしないといけない暗黙のルールが存在していて、ワークブーツやウエスタンブーツは必須アイテムなのである。
バイクに乗る準備を整え、このずっしりと重くぶ厚いオイルドレザーに足を包ませれば、たちまちのうちに高揚感に包まれていき、これから起こるであろう旅の冒険にワクワクするのである。パパにとってGNに乗ることは非日常のアソビであり、まさにその演出には欠かせないアイテムである。
購入したエンジニアブーツ
さて、エンジニアブーツは大別してロングエンジニアとショートエンジニアがあるが最初に買ったのはロングのほうである。いろいろなメーカーがあるが急いでいたのもあって定番と言われるREDWING 2268というモデルを買った。価格は4万円くらいだったか。
買った時はゴツい硬い重いでなんて歩きにくいんだろうと思ったが、そのうち革がフィットしてきて履き心地が良くなり好んで履くようになった。でもバイクから降りたあとパンツをブーツインしたまま買い物とかで歩くのはちょっと照れくさく、いちいちブーツカットジーンズ履いて裾を被せて・・・ロングでは面倒になって普段履きにショートが欲しくなった。
さすがにショートのエンジニア買うのにまた4万も出す気にはなれず、時間も余裕があったので得意のコストパフォーマンスの優れた商品探しのため靴屋で色々なメーカーの実物を見比べて決めたのがCEDAR CRESTというブランドだ。
レッドウィングと並べても見た目や質感(革質や鞣し状態、革厚、革の硬さ)で見劣りすることなく価格は半値以下である。
まあ見えないところに安い材料を使うのは常套手段であるのでチェックしてみると、エンジニアブーツにはつま先にスチールカップがあるためアッパー部は内張が必要になるわけだが、レッドウィングがアッパー部どころか総ライニングレザー(ただし床革?)に対し、セダークレストはアッパー部は化繊で足首から上は厚革の1枚仕様である。
使用している革の量が少ないから安くできるんだろう。
あとは愛着の問題かな。レッドウイングはソールを交換しながら一生大事にしたいが、セダーのほうは使い捨て感覚で、長さも普通の靴のような外観なのでビジバイやスクーターで買い物に行く時や暑い夏でも気軽に履くことができる。
サイズ選び
一般的に靴のサイズは長さ何センチという風に決められているが、ジャストサイズにこだわるならワイズ(幅)もチェックする必要がある。
日本人の標準ワイズはEEだが、エンジニアブーツのサイズ選びが少し難しく感じられるのはアメリカ仕様なのか細めのワイズDばかりなのである。そして脱ぎやすさを考慮してか、長さの表示に対してはちょっと大きめに出来ているようだ。
メーカーによっても多少サイズ感が違ってくるが、ショートエンジニアやロングでも街歩き用に歩きやすさを優先するとしたら買うときはふだん履く靴のサイズより-0.5cmくらい?とちょいと足回りが締め付けられるくらいがいいかもしれない。
グッドイヤーウエルド製法のエンジニアブーツは、靴底の中にコルクなどが敷いてあったりで、履き込んでいくと足形に沈み込んでいく。さらにアッパーの革も馴染んでくる。
要するに新品の時はタイトな感じでも、履き込んでいくうちにいい感じにフィットしてくるということだ。
つま先が当たるならもちろん小さすぎだけど、大き過ぎると革が馴染んで緩くなってきた時には重い靴だから踵が浮いてズッコラズッコラと引きずるような歩き方になってしまう。
ただし、ロングエンジニアやバイク用などあまり歩くことを優先しないなら、ふだんの靴のサイズくらいでかまわないと思う・・むしろ緩めだと履き脱ぎしやすいし、冬は厚い靴下も履けるだろう。多少の緩すぎなら別途インソールを入れることで対応もできる。
でもやはり歩くときにかかとが浮くようなら大きすぎだ。
シフトチェンジもやりにくいだろう。
店舗での試し履きで以上を参考にしていただければ幸いだ。
ブーツを育てる楽しみ
経年し履き込んでいけば、あの分厚くて固かった革は頻繁に動かす足首部が程よく柔らかくなり、ヌメ革で出来た靴底の中敷きやその下のグッドイヤーウェルト製法のコルクも自分の足のカタチでほどよく落ち込み、足全体にほどよくフィットしていく。
そうして世界に一足しかない自分専用のブーツが出来上がると、こんなにも履きやすい靴は他になくなり、愛着が増すごとにこれしか履けなくなっていく。
普通の生活や旅行で遊びに行く時にはさすがにこんな重い靴は履くわけにはいかないけど、バイクでツーリングの時はどうしてもこのエンジニアブーツとなってしまうのである。
貴方もお気入りのライディングブーツが見つかるといいですね(‘ω’)ノ
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